各診療科目に該当する症状
予防治療・歯周病治療・虫歯治療・小児歯科
予防・メンテナンスの重要性
毎日どれだけ丁寧に歯みがきをしても、少しずつ歯の汚れは溜まります。その汚れに細菌が集合して歯の表面に膜を作る「バイオフィルム」ができてしまうと、抗菌剤やフッ素化合物などの薬剤が歯の表面に届きにくくなります。すると毎日の歯みがき効果はだんだん減少します。そのため定期的にプロの手でメンテナンスすることは、予防効果を格段に上げることとなります。
PMTC
バイオフィルムなどの汚れを徹底的に取り除くのが「PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・ティース・クリーニング)」です。
PMTCは歯科クリニックで専用の器具とフッ素化合物入りペーストを使い、歯と歯茎の境などの細菌の溜まりやすい場所をきれいに掃除します。
定期的に行うことで虫歯や歯周病などの病気を予防できるだけでなく、歯茎の炎症を抑えたり、歯質を強くしたりする効果があるため、歯全体の健康を長期的に維持できます。気になる口臭も緩和され、お口の中の健康が維持できるだけでなく、治療後には爽快感も得られるのでおすすめです。
こんな方におすすめです。
- 治療ではなく歯みがきの手伝いをして欲しい方
- 歯周病の治療が終わっている方
- 歯列矯正中の方
- 被せ物やブリッジなどがある方
口腔内環境は常に変化しますので、当院では3~6カ月に1回程度の頻度で定期的に行うことをおすすめしています。
プラセンタはいかがですか?
術前・術後、またメンテナンス時にプラセンタをお使いいただくことも可能です。美肌・美白の美容効果だけでなく、口内炎などにも効果を発揮します。
一般診療
現在、日本の成人の80%以上が歯周病にかかっているといわれます。歯周病を放置すれば歯を失う場合もあります。歯科クリニックで適切な治療を受け、歯の健康を守るようにしてください。
口腔と関連するといわれる全身疾患
- 心筋梗塞
- 脳梗塞
- 心内膜炎
- 糖尿病
- アルツハイマー
- 関節リウマチ
根管治療
虫歯が歯髄(歯の神経)にまで達している場合などには、内部の汚染物質を除去し、消毒・清掃を行った後に薬剤を充填して再感染を防止します。
歯をできる限り保存するために行われる治療です。
入れ歯・ブリッジ
入れ歯・ブリッジをお考えの方へ
1本でも本来あったはずの歯を失ったままにしていると、噛み合わせが悪化して「ものがしっかりと噛めなくなる」「虫歯や歯周病などの病気にかかりやすくなる」「肩こりや頭痛などの不定愁訴の原因となる」など、さまざまな悪影響が懸念されます。
決して放置せず、歯科クリニックで入れ歯・ブリッジなどの適切な治療をお受けください。尼崎・武庫之荘の当院では保険適用の入れ歯だけでなく、「ノンクラスプデンチャー」「金属床入れ歯」などの自費診療の入れ歯も取り扱っています。
保険の入れ歯と自費の入れ歯の比較
<自費の入れ歯>
床の種類:さまざまな種類から選べる
固定方法:さまざまな作製パターンの中から、患者様にとって適切な方法を選択できる
作製にかかる工程:多い(ゆっくり時間をかけて作製します)
違和感:軽減できる
耐久性:優れている
<保険の入れ歯>
床の種類:決まった種類からしか選べない
固定方法:作製パターンが決まっており、限られた中から選択する
作製にかかる工程:少ない(作製工程が決まっている)
違和感:生じることがある
耐久性:やや劣る
入れ歯の種類
1. 保険の入れ歯
床部分にレジン(歯科用プラスチック)を使用しています。部分入れ歯の場合、留め具は金属のバネです。レジンを使用するため、ある程度の厚みが必要となりますが、費用を抑えることができます。
メリット
- 保険適用で費用が抑えられる
- 破損が生じても、修理がしやすい
- 適応症例の範囲が広い
デメリット
- 使用できる素材の種類が決まっている
- ある程度の厚みが必要なため、装着時に違和感を生じる場合がある
- 長期間使用すると、変色やすり減りなどが起こることがある
- 顎の骨の吸収が起こりやすいため、定期的な調整が必要となる場合がある
2. ノンクラスプデンチャー
金属のバネ(クラスプ)を使用せず、床部分の範囲を広げて歯茎を覆うことで固定します。クラスプがないので装着してもほかの人に気づかれにくく、お口まわりの印象を損ないにくいだけでなく、入れ歯が外れたり、ずれたりすることが少ないという特徴もあります。金属を使用しないので、金属アレルギーの方でも安心してお使いいただけます。
メリット
- 樹脂の弾性を利用して固定するため、クラスプが必要なく、装着してもほかの人に気づかれにくい
- クラスプがないので、お口まわりの印象を損ないにくい
- 入れ歯が外れたり、ずれたりしにくい
- 床部分を薄く作製できるので、装着時の違和感が軽減できる
- 金属アレルギーの心配がない
デメリット
- 適用できる症例に制限がある(残存歯が少ないと使用できないことがある)
- 素材自体の寿命が短い
- 補修できない素材のため、破損したときには新しく作り直さなければいけない
3. 金属床義歯
床部分に金属フレームを使用した入れ歯です。金属によって強度が確保されるほか、薄く作製できるので装着時の違和感を軽減できます。また食べ物や飲み物の温度差が自然に感じられ、食事を美味しく味わうこともできます。
メリット
- 床部分の金属フレームにより耐久性に優れる
- 薄く作製できるので、装着時の違和感が軽減できる
- 金属は熱伝導に優れているので、食べ物や飲み物の温度差が自然に感じられ、食事を美味しく味わえる
- 汚れや臭いが付着しにくい
- 細かな調節が可能なため、適合性の高い入れ歯を作製できる
4. インプラントオーバーデンチャー
顎の骨に埋め込んだインプラント体を土台として、入れ歯を固定します。高い安定性と咬合力が期待でき、自然歯に近い感覚を取り戻せます。ただし、インプラント体を埋入する外科手術が必要です。
メリット
- 高い安定性と咬合力が期待できる
- クラスプがないので、お口まわりの印象を損ないにくい
- 調整しやすい
デメリット
- インプラントを埋入する外科手術が必要
- ほかの入れ歯と比べると、費用が高額
5. ブリッジ
歯の欠損部分の両隣の歯を削って土台とし、人工歯を被せる方法です。人工歯の種類によっては、保険適用されることもあります。 入れ歯よりも装着時の違和感を軽減でき、お口まわりの印象も損ないにくい特徴があります。さらに、入れ歯よりも高い咬合力が期待できます。ただし、両隣の健康な歯を削らなければいけない上に負担がかかり、健康な歯の寿命を縮めてしまう可能性があります。
メリット
- 高い安定性と咬合力が期待できる
- クラスプがないので、お口まわりの印象を損ないにくい
- 調整しやすい
デメリット
- 歯の欠損部分の両隣の歯を削る必要がある
- 土台となる歯に負担がかかり、健康な歯の寿命を縮める可能性がある
- 発音に問題が生じる場合がある
- 歯の欠損部分の顎の骨が吸収される場合がある
審美治療
保険適用の治療では、虫歯を削った後に銀歯などの金属を詰めたり被せたりするのが一般的です。しかし、銀歯の金属色が目立ってお口まわりの審美性が損なわれたり、金属アレルギーの原因となったりするといった審美面と健康面の両面でデメリットがあります。
こうしたデメリットが解消できるのが、審美修復治療のひとつである「セラミック治療」です。白い歯科材料であるセラミック製の詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)を使用しますので、お口まわりの審美性はほぼ損なわれません。
また「ジルコニア」などのオールセラミックであれば、金属を一切使用しないので金属アレルギーの心配もなくなります。
高い審美性を実現しつつ、安全にお口の中の機能性を回復できるのがセラミック治療です。
メリット
- 金属を使用しないため、金属アレルギーの心配がない
- 白い素材なので、銀歯が目立たず見た目が自然
デメリット
- 保険適用外となってしまう
セラミック治療の種類
CAD/CAM冠
レジン(歯科用プラスチック)をCAD/CAMシステムで削り出して作製します。保険改正にともない、2014年4月からは小臼歯の4番・5番・条件付きで6番が保険適用となりました。また2016年4月からは、金属アレルギーの患者様に限り大臼歯も保険適用となっております。費用を抑えて白い歯を入れたい方などにおすすめです。
ハイブリッドセラミック
セラミックとレジンを混ぜ合わせた素材による詰め物・被せ物です。保険適用の素材よりも変色しにくく、自然な見た目に仕上がるほか、オールセラミックと比べて費用を抑えられるメリットがあります。ただし、オールセラミックと比べると色調や透明感は劣ります。
ポーセレン
ポーセレンのみで作製された詰め物・被せ物を「オールセラミック」と呼びます。天然歯同様の白さと透明感を出せるほか、破損しにくい、ほとんど変色しない、汚れが付着しにくいなど耐久性にも優れます。金属を使用しない場合で、金属アレルギーの方でも安心してお使いいただけます。
ジルコニア(オールセラミック)
人工ダイヤモンドにも用いられるジルコニアで作製した被せ物です。天然歯同様の白さと透明感が出せるほか、金属よりも強度が高く、しなやかなので、強い力が加わっても破損しにくいのが特徴です。
金属を使用しないので、金属アレルギーの方でも安心してお使いおいただけます。
キャスタブル
セラミックの一種で、セラミックの中で最も強度の高い素材です。天然歯同様の白さや、高い透明感を出せます。
金属を使用しないので、金属アレルギーの方でも安心してお使いいただけます。
セレックシステムについて
当院ではセレックシステムを導入しています。
セレックシステムとは、オールセラミックで詰め物や被せ物を作成するシステムです。
患者様のお口の中を口腔内カメラで撮影後コンピュータで読み込み、詰め物や被せ物の形を設計し機械を使って作成します。
従来であれば印象材を使用した型取りを行って歯科技工所に型を送り、作成後医院にて治療を行っていましたが、院内で作製が完結するので早い時間で治療が完了します。
また、天然歯に近い強度で作製が出来るので自然な噛み心地と審美性に優れております。